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Season1 Episode1-9 (06分47-07分15秒)

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SCRIPT


[Time Lapse, Rachel is breathing into a paper bag.]
[時間経過、レイチェルは紙袋に向って呼吸をしている]

Monica: Just breathe, breathe.. that’s it. Just try to think of nice calm things…
モニカ: とにかく吸って、吐いて、吸って、吐いて…その調子。何か素敵な落ち着くものを考えて。

Phoebe: (sings) Raindrops on roses and whiskers on kittens, (Rachel and Monica turn to look at her.) doorbells and sleigh bells and- something with mittens… La la la la…something with string.  These are a few…
フィービー: (歌う)♪バラにのった雨粒に子猫の口ひげ (レイチェルとモニカは振り向いてフィービーを見る) ♪玄関のベルにソリのベル、それから手袋と何か…ラ・ラ・ラ…紐でなんかした何か これらが…

Rachel: I’m all better now.
レイチェル: もう治ったわ。

Phoebe: (grins and walks to the kitchen and says to Chandler and Joey.) I helped.
フィービー: (ニコっと笑ってからキッチンに行き、チャンドラーとジョーイに言う) わたしのおかげね。




VOCABULARY&PHRASES

time lapse

“time lapse”の意味はこちらから確認していただけます。よろしければご活用ください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
Friends Season1 Episode1-2






breathe / brɪ́ːð
to take air into your lungs and send it out again [LONGMAN英英辞典]

breathe (v): 空気を肺に取り込み、再び外に送り出す(=呼吸する)

“breathe”は「呼吸する」という意味です。

今回は”breathe into”となっていましたが、この”into”は「〜の中へ」という意味ではなく「〜に向って」など「特定の方向に」という意味で使われていると考えられます。




into
in a particular direction [LONGMAN英英辞典]

into:特定の方向に

ex)Speak directly into the microphone.
「マイクに向って直接しゃべる」

また”breathe”は「呼吸をする」という動詞ですが、発音が似ているこの動詞の名詞形”breath”と注意が必要です。





breath / bréθ
[countable] an amount of air that you take into your lungs [LONGMAN英英辞典]

breath (n): [可算名詞] 1回の呼吸で肺に取り込む空気の量(=一呼吸)

ex)Take a deep breath
「深呼吸して」

※今回は”breath”を「一呼吸」という意味で共有させていただきましたが、”breath”は日本語でも馴染み深い「息」という意味などもある「多義語」ですのでご注意ください。





bag / bǽɡ
a container made of  paper, cloth, or thin plastic [LONGMAN英英辞典]

bag (n) : 薄いプラスチック(=ビニール)、布、紙などでできた入れ物(=袋)

“bag”は発音を共有させて頂きたかったので取り上げました。

似た単語に「虫」という意味の”bug”もありますので、そちらも共有させて頂きます。よろしければご確認ください!




bug / bʌ́ɡ
a small insect [LONGMAN英英辞典]

bug (n): 小さい昆虫

“bug”は辞書的には「小さな昆虫」を意味しますが、日常的にその区別はほとんどされておらず、”bug”も”insect”もほぼ同じ意味として使われているようです。

ただ、強いて違いを言うと”bug”の方が「カジュアルな表現」で、”insect”の方が「フォーマルなニュアンスがある」ようです。

日本語でも「虫」と「昆虫」と言いますから、無理矢理日本語の考え方に当てはめると

“bug”=「虫」

“insect”=「昆虫」

といったニュアンスだと思います。




calm / kɑ́ːm
relaxed and quiet, not angry, nervous, or upset [LONGMAN英英辞典]

calm (adj): リラックスして、平穏な、怒ったり、緊張したり、動揺していない(=落ち着いた)

“calm”は「落ち着いた」「冷静な」といった意味です。

ex)Everyone! Stay calm!
みなさん!落ち着いて!



whisker / wɪ́skər
[usually plural] one of the long stiff hairs that grow near the mouth of a cat, mouse etc [LONGMAN英英辞典]

whisker (n): [通例複数形] ネズミや猫の口の近くに生えるかたくて長い毛一本(=猫やネズミのヒゲ一本)

“whisker”は猫やネズミ、ライオンなどの「ヒゲ一本」を意味します。

上記意味説明(英語)の”plural”というのは「複数形」という意味で、”usually plural”というのは「この単語は普通複数形として使われますよ」という意味です。

なぜ複数形として使われるのが普通なのかという理由は簡単で、猫やネズミのヒゲはヒゲ一本について話す状況より、何本もある猫のヒゲを「まとめて」ヒゲということの方が多いからです。

つまりもし床に落ちてる一本の毛を見て、猫か何かのヒゲに見えたら単数形にして

“This looks like a whisker”「猫のヒゲっぽいな」とも全然言うわけです。

※”plural”は発音が難しいので参考までに発音も共有させて頂きます。↓




plural / plʊ́ərəl




on
touching a surface or being supported by a surface [LONGMAN英英辞典]

on : 何かの表面に触れているまたは何かの表面に支えられている

“on”はたくさんの意味がある多義語です。
そのためこの単語をマスターするためにはたくさんの意味に触れその1つ1つに慣れていく必要がありますが、今回のScriptにおいては同じ意味として”on”が使われています。

Raindrops on roses“の”on”は直訳すれば「バラに接触した雨粒」”whiskers on kittens“は「子猫に接触したヒゲ」です。

どちらも何かしらの「表面」に接触した、くっついたという意味を表すため、”on”が使われているわけです。
この意味では他にも

“a mole on his face”「彼の顔のほくろ」や”a cup on the table”「その机に置かれたコップ」など様々な使われ方がされ、そのために日本語訳も変わりますが、根本となる今回の”on”の考え方は「表面に接触した、くっついた」という意味で同じなのです。





kitten / kɪ́tn
a young cat [LONGMAN英英辞典]

kitten (n): 幼い猫(=子猫)

 


sleigh / sléɪ
a large open vehicle with no wheels that is used for traveling over snow and is pulled along by animals [LONGMAN英英辞典]

sleigh (n): 動物にひっぱられ雪の上を移動する屋根と車輪のない大きい乗り物(=ソリ)

“sleigh”は一番わかりやすい例で言えば「サンタさんの乗るソリ」です。

Scriptでは”sleigh bells”となっていますから、サンタさんの乗るようなソリについているベルを想像していただければよいと思います。

ちなみにもっと小さい1人乗りのソリは”sledge”と言います。
このソリだと映画「ホームアローン」で主人公ケビン役のマコーレカルキンが階段をソリで駆け降り大ジャンプを決めるシーンが思い出されます(笑)
そろそろ「ホームアローン」でも観たくなる季節でもありますね。




mitten / mɪ́tn
a type of glove that does not have separate parts for each finger [LONGMAN英英辞典]

mitten (n): 指の部分が1つ1つ分かれていない手袋

前回の記事Friends Season1 Episode1-8 shoeの部分で英語では2つで1つのセットと考えるもの(たとえば靴など)を「片方で1つ」と考えると共有させて頂きましたが、今回の”mitten”も同じです。

ex)I lost my left mitten.
ミトンの左手をなくした






be all better (now)
fully healed, fixed, or cured [The Free Dictionary]

be all better(now): 完全に回復した、修復された、治った

“be all better”は「悪い状態から”better”良くなった」という意味で何かが「元どおりのよい状態に戻った」ということを表す表現です。

この表現は子供達に使われることが多いようですが、だからと言って子供っぽい表現であるというわけではなく、大人でも使う表現のようです。

ex)
Mr.A: I heard you got sick. Are you okay?
Aさん: 体調崩したって聞いたよ、大丈夫?

Mr.B: oh yes, thanks. I’m all better now.
Bさん:あぁうん、ありがとう。もう大丈夫





grin / ɡrɪ́n
to smile widely [LONGMAN英英辞典]

grin (v): 大きく(歯を見せて)笑顔をつくる

“grin”は面白くて笑うのではなく、愛想をよくするために 「笑う」などの意味です。

そのため「ニコッと」笑うなどと訳されます。

ex)She grinned at the guest
彼女はそのお客さんにニコッと笑った




GRAMMAR


今回のこのセクションでは2つのことについて共有させて頂こうと思います。

①フィービーの歌った曲“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)について

“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)の歌詞の中の単語”string”について



①フィービーの歌った曲“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)について

今回の場面でフィービーが歌った曲は、1965年公開の映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌われている曲の一曲“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)という曲です。

今回のシーンではモニカが”Just try to think of nice calm things…“と言ったのに対しフィービーが突然(笑)この曲を歌いだしたわけですが、実はこの部分そんなに突然でもない面白い仕掛けがされていると私は気づきました(笑)

その面白い仕掛けとは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」でこの“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)を歌い出す前のセリフと、今回モニカの述べたセリフが同じということです。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」でこの“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)が歌われるシーンというのは、外が嵐で、雷がゴロゴロしている夜、子供達が怖くなって主人公マリアのもとにやってくるという場面です。そのシーンではこのような会話がされています。

子供: It makes me want to cry.
子供: 雷が怖くて泣いちゃうよ

マリア: If anything bothers me and I’m feeling unhappy, I just try to think of nice things.
マリア: もし何かに悩まされて、気分が晴れないときは私、何か素敵なことを考えるわ

子供達: What kind of things?
子供達: どんなこと?

→歌が始まる

もうお気づきのように、モニカの言った”Just try to think of nice calm things…“からフィービーが歌い出す展開と、マリアの言った”I just try to think of nice things.“からマリアが歌い出すという展開が同じになっているのです。

Friendsのこのシーンでは、突然歌いだしたフィービーに対してモニカとレイチェルは「なんで今歌い出すの?」的な表情をしていましたが、フィービーからすると「ナイスコームシングスって言ったらこの歌でしょ」的な意識なのかなと思いました(笑)

とまあ、たとえそんな意識でも曲の歌詞は忘れちゃっているよう(笑)なのでこの曲の本当の歌詞も共有させて頂きます。

“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り) (1番のみ)

Raindrops on roses and whiskers on kittens
バラの上の雨粒に子猫の口ヒゲ

Bright copper kettles and warm woolen mittens
ピカピカの銅のやかんにウールでできた暖かい手袋

Brown paper packages tied up with strings
紐で縛られた茶色い紙の包

These are a few of my favorite things
これらは私のお気に入りのもののほんの少し

Script内フィービーはわからないところを”something”でごまかしていましたが、英語においてはわからないところを”something”で表すことが結構あり、たとえばChandlerのラストネーム(名字)がわからなかったなどの場合、”He is Chandler something「彼はチャンドラー何とか」”などと言ったりします。



“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)の歌詞の中の単語”string”について

今回フィービーが歌った“My Favorite Things”(邦題: 私のお気に入り)の歌詞には”string”という単語がでてきましたが、この部分はフィービの言い方と映画版の言い方に違いがありました。

フィービーはその歌詞の部分を”string”と何の冠詞も付けずにそのまま(不可算名詞として)述べたのに対し、映画における本当の歌詞では”strings”と複数形(可算名詞)で述べていました。

“string”も”strings”もどちらも正しい英語なのですが、表す意味が微妙に違います。そしてこの使い分けは日本語にはない、冠詞などと同じ英語独特の特徴なので、今回はこの意味の違いについて共有させて頂きたいと思います。

その前に今回の文脈における”string”の意味を共有させて頂きます。

string / strɪ́ŋ
a strong thread that you use for tying or fastening things [LONGMAN英英辞典]

string(n) : 物を縛ったり結びつけるのに使う頑丈な糸(=紐)


今回の”string”と”strings”の使い分けにおいては参考になる過去記事がございますので、そちらのURLも併せて共有させていただきます。よろしければご活用ください。

関連記事
[Friends Season1 Episode1-1 chalkの部分]
[Friends Season1 Episode1-4 painの部分]

この2つの過去記事においては、

不可算名詞(数えられない名詞)=「形が決まっていない、またはわからないから不可算名詞」

可算名詞(数えられる名詞)=「具体的事柄で数えられるから可算名詞」

であると述べさせて頂きました。

今回の場合に関しても、この形が決まっていないか、決まっているかの点が”string”と”strings”の意味の違いを知るポイントになります。

つまり”string”というのは「不可算名詞」として使われていますので、形が決まっていない紐=紐の形をしたもの(=概念)を意味し、一方”strings”は「可算名詞」として使われていますので、具体的かたちのイメージがあるもの=今回の文脈では梱包に使われる紐という意味になるのです。

“string”=紐の形をしたもの(=概念)を意味するため、どんな紐かその具体的かたちは想像できない

“strings”=可算名詞のため具体的かたち(今回の文脈的には梱包に使う紐)を意味し、”string”よりは具体的かたちを想像できる

この可算名詞・不可算名詞の違いについてはマーク・ピータセン氏・著「日本人の英語」岩波新書にてより詳しく書いてあります。ほんとにこの本はオススメです!






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