SCRIPT
[Scene: Monica’s Apartment, Rachel is talking on the phone and pacing.]
[シーン: モニカのアパート、レイチェルが電話で話している、そして歩きまわっている]
Rachel: Barry, I’m sorry… I am so sorry… I know you probably think that this is all about what I said the other night about you making love with your socks on, but it isn’t… it isn’t, it’s about me, and I did-
レイチェル: ベリー、ごめんなさい、本当にごめんなさい…あなたはたぶんこのことを私がこないだの夜言ったあなたが靴下履いたままセックスすることについてだと思ってるかもしれないけど、違うの、違うのよ…これは私のことで、わたし-
(She stops talking and dials the phone.)
(彼女は喋るのをやめて、電話の番号を押す)
Rachel: Hi, machine cut me off again… anyway…
レイチェル: 私よ、また留守電に切られた…えっと…
VOCABULARY&PHRASES
今回のように「電話で」と言う場合は
・on the phone
・over the phone
・by phone
などそれぞれ異なる「前置詞」を使って述べる場合があります。
これらについての解説は過去記事Friends Season1 Episode1-11 overの部分で共有させていただいておりますので、よろしければご活用ください!
・pace / péɪs
to walk first in one direction and then in another many times, especially because you are nervous [LONGMAN英英辞典]
pace (v): 最初1つの方向に歩き、それから別の方向に歩くを繰り返す、特に緊張しているなどの理由で(=歩き回る)
“pace”は緊張していたり、怒っていたりという理由で「歩き回る」という意味です。
今回のScriptでは”pace”は「自動詞」として使われていますが、「他動詞」で使われることもあります。
ex)He stood up and paced the floor.
「彼は立ち上がって、床を歩き回った」
また今回のように”pace”を「自動詞」として使う場合は、「副詞」などをつけてその動きをより明確に「説明」することも多いようです。
(「説明」の考え方については過去記事Friends Season1 Episode1-12 pullの部分で共有させていただいております)
ex)He paced up and down.
「彼は行ったり来たり歩き回った」
☞「どう歩き回ったか」を「説明」している
・probably
“probably”に関しては過去記事Friends Season1 Episode1-10で共有させていただいております。
・make love
to have sex with someone that you love [LONGMAN英英辞典]
make love (v): 愛している人とセックスをする
“make love”は「愛している人とセックスをする」という意味です。
「セックスをする」ということを述べる言い方は日本語にたくさんあるのと同じで、英語にもたくさんあります。
その中でも”make love”というのは「愛し合って」というニュアンスが強いようです。
実際“NEW YORK POST“というところの記事には単純に「セックスする」という意味を表す”have sex”と”make love”は違う意味として捉えられていると述べられていました。
また”make love”は「愛し合って」というニュアンスが強いからこそ、状況によってはその言い方が「気取った感じ」に聞こえるときもあるみたいです。
実際このFriendsのシーズン8のエピソードでもロスが”make love”と言ったことに対し、レイチェルが「何そんな言い方して」と言うようなシーンが出てきます(笑)
・sock / sɑ́ːk
a piece of clothing that you wear on your foot [LONGMAN英英辞典]
sock (n): 足につける衣類の一種(=靴下)
“sock”はそのまま「靴下」の意味ですが、英語では「靴下1足」の意味ですので少し注意が必要です。
過去記事Friends Season1 Episode1-8では今回の”sock”のように数の面で少し注意が必要な単語”shoe”についても共有させていただいております。よろしければ併せてご活用ください。
また今回のScriptでは”you making love with your socks on”と”sock”が「複数形」になっていましたので、ベリーは”両足”靴下を履いて”make love”してたこともわかります(笑)
日本語だと「靴下履いて」と言っただけじゃ両足履いてたのか、片足だけだったのかわかりませんが、英語だとそこまでわかるので面白いですね。
・dial / dáɪəl
to press the buttons or turn the dial on a telephone in order to make a telephone call [LONGMAN英英辞典]
dial (v): 電話をかけるために電話のダイヤルを回す、またはボタンを押す
“dial”は電話をかけるために「ダイヤルを回す」または「ボタンを押す」という意味の「動詞」です。
ex)Maybe you dialed the wrong number?
「間違った番号にかけたんじゃない?」
・cut off
to stop people from continuing a phone conversation by breaking the phone connection [Cambridge Dictionary]
cut off (v): 電話の回線を絶つことで人が電話での会話を続けることをやめさせる
“cut off”は様々な意味を持つ「動詞」ですが、今回は「〜の電話回線を切る」という意味です。
ex)She told me she didn’t hung up. She got cut off, because her phone died then.
「彼女は電話切ってないって言ってた。切れたんだって、そのとき携帯の充電がなくなって」
GRAMMAR
今回のこのセクションでは
“with your socks on”
の考え方について共有させていただこうと思います。
・“with your socks on”の考え方について
まずこの表現でポイントとなるのはここでの”with”の意味です。
ここでの”with”は文法用語で言えば「付帯状況のwith」と言って「〜という状況で」という意味を表します。
この「〜という状況で」を意味する”with”の考え方としては
“with”に「その動作の主語」と「その状況」をくっつけるイメージです。
今回の場合で言えば、
「その動作の主語」=”your socks(=あなたの靴下)”
「その状況」=”on(=履いて)
なので
“with your socks on”は「靴下を履いて」という意味になるわけです。
この意味の”with”はとてもよく使われ、たとえば他にも
“He was sitting there with his legs crossed.”
などと言えば、
「その動作の主語」=”his legs(=彼の足)”
「その状況」=”crossed(=組まれて)”
となり、「彼はあそこで足を組んで座ってた」という意味になるわけです。
またここにおいて「その状況」を表す部分が”crossing”ではなく”crossed”となっているのは「足が自分の意志で自発的に組んだ」のではなく「組まれた」ものだからです。
そのためもし「その動作の主語」と「その状況」の関係が「自発的なもの」であれば、そこは「ing形」になります。
そしてこの理屈がこの部分「現在分詞(=ing形)」になるか「過去分詞(=動詞の過去分詞形)」になるかの違いなのです。
(これはScriptの”about you making love”の部分が”making”になっているのとも同じ理屈です)
まあ簡単に言えば英語で普通の文を作るときと同じ理屈ということですね。
ex)I can’t concentrate, with you watching TV here.
「お前がここでテレビ見てると集中できないよ」
☞”you”が”watch”するのは「自発的」=「その動作の主語」と「その状況」の関係が「自発的なもの」であるため「ing形」になる。