SCRIPT
(The door buzzer sounds and Chandler gets it.)
(ドアのブザーが鳴って、チャンドラーが出る)
Chandler: Please don’t do that again, it’s a horrible sound.
チャンドラー: インターフォンは使わないでください、ひどい音がしますから。
Paul: (over the intercom) It’s, uh, it’s Paul.
ポール:(インターフォンを通して)あぁポールですけど。
Monica: Buzz him in!
モニカ: 入れてあげて!
Joey: Who’s Paul?
ジョーイ: ポールって誰?
Ross: Paul the Wine Guy, Paul?
ロス: ポールってワインのポール?
Monica: Maybe.
モニカ: そうかも
Joey: Wait. “not a real date” tonight is with “Paul the Wine Guy”?
ジョーイ: 待てよ。今夜の”デートじゃないお出かけ”ってのは”ワインのポール”となの?
Ross: He finally asked you out?
ロス:彼やっと誘ってくれたんだ?
Monica: Yes!
モニカ: うん!
Chandler: Ooh, this is a Dear Diary moment.
チャンドラー: うぅ、「今日イチの出来事は」の瞬間だ
Monica: Rach, wait, I can cancel...
モニカ: レイチ、待って、キャンセルしようか…
Rachel: Please, no, go, I’ll be fine!
レイチェル: そんな、行って、私は大丈夫だから!
Monica: (to Ross) Ross, are you okay? I mean, do you want me to stay?
モニカ: (ロスに向かって)ロス、大丈夫? 私にいてほしい?
Ross: (choked voice) That’d be good…
ロス:(ボソボソした声で) それならありがたい…
Monica: (horrified) Really?
モニカ:(ガックリして)本気?
Ross: (normal voice) No, go on! It’s Paul the Wine Guy!
ロス: (通常の声で) 嘘だよ、行ってこいよ! ワインのポールなんだから!
VOCABULARY&PHRASES
・buzzer / bʌ́zər
a small electronic thing that makes a buzzing sound when you press it [LONGMAN英英辞典]
buzzer (n): 押すとブーという音が鳴る小さい電子機器(=ブザー)
“buzzer”は日本語にもなっている「ブザー」という意味ですが、英語だと発音が「ブ̇ザー」ではなく「バ̇ザー」になるので注意が必要です。
今回の場合は”door buzzer”となっていますが、これは「ドアのブザー」という意味で捉えて良いと思います。
この”door buzzer”のように名詞と名詞がセットで使われている単語の理屈は名詞が形容詞的働きをしているということです。
今回の場合で言うと、名詞”door”が形容詞的働きをして”buzzer”を限定している(=たくさんあるブザーの中からドアのブザーだと限定している)ということです。参考記事→Friends Season1 Episode1-1 修飾についての部分
ex) cat food
☞たくさんある食べ物の中から猫の食べ物であると名詞”cat”が限定している。
ここからは今回のScriptとは関係がないので、気になる方のみ参考にしていただければと思いますが、上記”buzzer”の意味説明(英語)に”electronic”という単語がありました。この単語は似た単語で”electric”や”electrical”というまぎらわしいものがありますので、今回はついでにそれらの意味、発音もまとめて共有させていただこうと思います。
↓
・electronic / ɪlektrɑ́ːnɪk
using electricity and microchips or relating to computers or something that is done by computers
electronic (adj): 電気やマイクロチップを使っている、またはコンピューターに関係のある、コンピューターによって行われる
“electronic”は電気やマイクロチップを使っている→主に電化製品などを示す場合と、コンピューターに関する、またはコンピューターを使って何かをするものに使われます。
ex) A cellphone is an electronic device. 携帯電は電子機器です。
ex) Email=Electronic mail ←パソコンを使って行われるから”electronic”
ex) E-learning=Electronic learning←パソコンなどの情報技術を使って行われる学習だから”electronic”
上記”buzzer”の意味説明(英語)の部分もブザーが電化製品であるため”electronic thing”と述べているわけです。
・electric / ɪléktrɪk
needing electricity to work [LONGMAN英英辞典]
electric (adj): 動くのに電気を必要とする
“electric”は「電気で動く」などのように、その物のエネルギー源を述べる意味で使われます。
ex) an electric guitar←電気を使って音を出す。”electric guitar”を直訳すれば「電気で動くギター」
ex) an electric car←電気を使って走る。”electric car”を直訳すれば「電気で動く車」
・electrical / ɪléktrɪkl
relating to electricity or using electricity [LONGMAN英英辞典]
electrical (adj): 電気に関するまたは電気を使った
“electrical”は何かが「電気に関する」場合、または「電気で動く場合」に用いります。
後者の意味は”electric”と同じ意味ですが、ニュアンスの違いがあります。↓
“electric”=上記した例のように”guitar”や”car”などの「具体的な物」が電気で動く場合に使う
“electrical”=具体的ではなくもう少し「包括的な何か(例えば”equipment”=道具など)」が電気で動く場合に使う。
ex) an electrical work. 電気に関する仕事
ex) electrical equipment. 電気器具(「器具」は具体的ではなく包括的であるため”electric”ではなく”electrical”)
☞まとめ
“electronic”=電気やマイクロチップを使っている→主に電化製品などを示す場合と、コンピューターに関する、またはコンピューターを使って何かをするものに使われる。
“electric”=”guitar”や”car”などの「具体的な物」が「電気で動く」という意味。
“electrical”=何かが「電気に関する」場合または何か具体的ではなく「包括的なもの」が電気で動く場合に用いる。
このようにまとめてもまだまぎらわしい感じが残りますが(笑)この単語の使い分けはネイティブスピーカーでもややこしく感じるらしいので、私たちがこんがらがるのは仕方ないですね(汗)
とは言ってもこれらの単語の基本的意味は上記した通りなので、あとはやはりたくさん英語に触れてこれらの使い分けに慣れていけば、我々も意識せずこれらの使い分けができるようになると思います!
・sound / sáund
if something such as a horn or bell sounds, or if you sound it, it makes a noise [LONGMAN英英辞典]
sound (v): もしベルやホーンなどが”sounds”する、またはそれらを”sounds”した場合それらは音を出す(=音が鳴る/〜を鳴らす)
“sound”は「〜と聞こえる」という意味(参考記事[Friends Season1 Episode1-1 soundの部分])が代表的かと思いますが、今回のように「音がなる/〜を鳴らす」という意味もあります。
ex) A whistle sounded for half time.
「ハーフタイムを知らせる笛が鳴った」
英単語やフレーズは多義語が多く、同じ単語やフレーズでも今回のように意味が違うことが結構あり、混乱するということも多いかと思います。
私は一時期、多義語の意味をいっぺんに覚えようとして、余計に混乱していました(笑)
しかし、その経験から単語やフレーズは文脈ごとに覚えたほうが良いと気づきました。
文脈ごとに意味を押さえ「今回はこの前の文脈と同じ意味だ」とか「今回は同じ単語/フレーズだけど意味が違うな」などと単語やフレーズを学習していったのです。
これは単語やフレーズの意味を押さえるだけでなく、それらがどんな文脈で使われているのかなどもわかるため単語帳を丸暗記するよりはるかに実践的であり、「英語を使う」ための勉強法としてとても効果的だと思います。
当サイトも同じ単語/フレーズで意味の異なるものが出てきた場合はその新しい意味と、以前に出てきた意味を比較・復習できるようリンク付けしてありますので、ぜひご活用いただければと思います。
・get / ɡét
[informal] to answer the door or telephone [LONGMAN英英辞典]
get (v): (ドアまたは電話)に出る
“get”はドアや電話に出るという意味の動詞としてもよく使われます。
同じ意味として”answer”もありますが、こちらは”get”よりフォーマルな言い方です。
ex)Get the phone!
「電話出て!」
ex)When the phone rings, you answer it.
「電話が鳴ったら出てください」
・horrible / hɔ́ːrəbl
very bad, especially in a way that shocks or upsets you [LONGMAN英英辞典]
horrible (adj) とても悪い、特にあなたにショックを与えたり、動揺させるという意味で
“horrible”は「とてもひどい」などと訳されるかと思いますが、ニュアンスとしては「人にショックを与えたり、動揺させるひどさ」を意味します。
似たような単語で、”awful”もありますが、”horrible”と”awful”を比べると”horrible”の方が「ひどさの程度が大きい」ニュアンスがあるようです。
今回のチャンドラーの場合は、ただのブザー音を”awful”ではなく”horrible”と言うことでさらに大袈裟にしている感覚なのかなとも思いました(笑)
・over / óʊvər
using something such as a telephone or radio [LONGMAN英英辞典]
over : 電話やラジオなどを使って
“over”は「〜を使って」とも訳せますが、より英語の感覚に近い和訳をすると「〜を介して/通して」=「〜を媒介として」という意味を表します。
“over”の基本となる意味は「何かの上を超える」イメージです。
「何かの上を超える」=出発点と到着点の間を意味するという所から「〜を介して/通して」という意味が生まれたわけです。
☞”over”は「〜を介して/通して」という意味になることから「何かを使って何かをする」=その媒体を”通して”何かを行うという点にフォーカスするニュアンスがあるのです。
今回の意味の似たような表現で”on the phone”や”by phone”などもありますが、この違いもそれぞれの前置詞の基本の意味を見ていけば見えてきます。
・on
“on”の基本的意味は「あるものに接触している」ということです。
この”on the phone”という表現の”on”は「電話との接触」を意味するというところから→「〜を使っている状態」や「〜にでて」などという意味を表すわけです。
ex) She’s on the phone now.「彼女は今電話中」
ex) Could you put her on the phone? 「彼女を電話に出してもらえる?」
・by
“by phone”という表現の”by”は「手段・方法」を表す”by”です。
“by”の基本的意味は「何かの近く・そばに」であり、「何かをそばに置いた状態で何かを行う」というところから→「手段・方法」を表す意味が生まれました。
“by bus”「バス(という手段)で」や”by train”「電車(という手段)で」などの”by”もこの意味です。
またこの意味の”by”を用いる際、”a”や”the”といった冠詞はつけません。
その理由は過去記事でも扱った「話者の意識」にあります。
参考記事↓
Friends Season1 Episode1-1 chalkの部分
Friends Season1 Episode1-9 stringの部分
これらの記事では、話者が具体的カタチのある物と考えている場合には冠詞をつけ、具体的カタチのわからないもの、または具体的カタチのない「概念」などと考えているものには冠詞をつけないという内容を共有させていただきました。
今回の場合もこれと同じ考え方が当てはまり、手段としての電話や電車、バスは具体的「1つの電話」などという意味ではなく、「電話というもの」「電車というもの」=「概念」という意味で使っているため”a”や”the”といった冠詞は用いらないのです。
そしてもちろん「具体的1つの車」などを意味する場合、例えば「車にひかれた」などと述べる場合は
ex) I was hit by a car.
などと冠詞を用いて述べるのです。
冠詞の用法にはこのようにしっかりとした理由が必ずあります。そしてそのことを意識して英語学習を行うことが、「英語の感覚」を身につけるためにはとても大切だと思います。
☞まとめ
・over : 「〜を介して/通して」=「〜を媒介として」という意味を表す。
・on : 「〜を使っている状態」や「〜にでて」などという意味を表す。
・by : 「手段・方法」を表す。
“over”/”on”/”by”はややこしいですが、文脈によっては”over”を使っても”on”を使っても意味はほとんど変わらない状況などもあります。
つまり大切なのはそれぞれの根本的意味を理解することで、そうすれば自然と「この場合はどちらを使っても意味が変わらないな」などとわかり、結果としてそれらを感覚的に使えるようになってくると思うのです。
・intercom / ɪ́ntərkɑːm
a system used for speaking to people in different parts of a building, aircraft etc [LONGMAN英英辞典]
intercom (n): ビルや飛行機の中の別の場所にいる人と話すためのシステム
“intercom”は「ビルや飛行機の中の別の場所にいる人と話すためのシステム」という意味なので、日本語にするとそれぞれの文脈で日本語訳が変わります。
今回の場合はマンションなので、「インターフォン」ということですね。
・buzz / bʌ́z
to make something happen, for example make a door or gate open or close, by pressing a buzzer [LONGMAN英英辞典]
buzz (v): ブザーを押してドアやゲートを開ける、または閉めるなどを行う
“buzz”は今回のScriptの意味だと「ブザーを押してドアやゲートを開ける、または閉めるなどを行う」という意味ですが、この意味の場合は
“buzz someone in/out”
=「ブザーを使って誰かを中に入れる、または誰かを外に出してあげる」というカタチで使うことが多いです。
この”buzz 人 in/out”のカタチの考え方は過去記事[Friends Season1 Episode1-3 reachの部分]で共有させて頂いた内容と同じで、”in”や”out”が人を中に入れてあげたのか、外に出してあげたのかの「説明」をしているわけです。
(「説明」に関する参考記事はこちら→[Friends Season1 Episode1-1 修飾の部分])
☞”Buzz him in” 「ブザーを押して入れてあげる」
・ask someone out
to invite someone to come with you to a place such as a cinema or a restaurant, especially as a way of starting a romantic relationship [Cambridge Dictionary]
ask someone out (v): 恋愛関係をスタートする方法として誰かを映画館やレストランなどに誘う(=〜を(デートに)誘う)
“ask someone out”は「〜を(デートに)誘う」という意味です。
過去記事[Friends Season1 Episode1-1 go out withの部分]で”go out with"は「〜とデートに行く」という意味だと共有させていただきましたが、この場合は”ask(=〜に聞く)という動詞を使うことで、尋ねる行動を表し→「〜を(デートに)誘う」という意味になっているわけです。
また”go out with”の”out with”と”ask someone out”の”out”が持つ「役割」も上記した”buzz someone in/out”と同じ考え方です。
↓
go out with : “out with(=〜と外に)”が“go”の説明をしている=「〜と外に出かける」という意味になり、そこから→「〜とデートに行く」という意味になっている。
ask someone out : “out(=外に)”が“ask someone(=〜に聞く)の説明をしている=直訳すると「〜に外へと聞く」という意味になり、そこから→「〜を(デートに)誘う」という意味になっている。
“ask someone out”はデートという単語を述べなくてもデートに誘う意味になりますが、デートという単語を用い「〜をデートに誘う」と言いたい場合は”ask someone out on a date”と言います。
この文章の考え方もやはり上述してきた「説明」の内容と同じで、”on a date”が”ask someone out(=〜を誘う)”の説明をし「〜をデートに誘う」という意味になっているわけです。
このように英語は説明が後ろからされる言語であるため、1つ1つのフレーズや、文章を今回のように分解して考えていくと、それらの意味をより深く理解できてくると思います。
・cancel / kǽnsl
to decide that something that was officially planned will not happen [LONGMAN英英辞典]
cancel (v): 何か正式に予定されていたことをやらないと決める(=〜をキャンセルする/中止する)
“cancel”は日本語にもなっているため、馴染みのある単語かと思いますが、英語には”cancel”とほとんど同じ意味で“call off”という言い方もあります。
“cancel”と”call off”の使い分けについてはネイティブスピーカーでさえもそれぞれ感覚が違うらしく、私も現状でははっきりとわからないためこちらで共有させていただくのは控えさせていただこうと思います。
しかし、”cancel”より”call off”の方が「くだけた言い方」ではあります。
この理由は英語の歴史が深く関係しおり、”call off”などのPhrasal verb(=動詞と前置詞/副詞などをくっつけてつくった動詞)はコロンブスのアメリカ大陸発見後、自由を求めてイギリスなどからやってきた人々によって使われ始めた表現であり、そういった動きの中で、古くから使われている動詞(例えば今回の”cancelなど)がより「フォーマルな表現」として認識され、比較的新しいPhrasal verbが「くだけた表現」として認識されるようになったようなのです。
そのため予約や約束などを「取りやめる」という場合は”call off”ではなく”cancel”を使うのが通例でもあるようです。
この2つの使い分けに関しては何かわかり次第また情報を共有させていただければと思いますが、何よりも大切なのはやはり生きた英語にたくさん触れこれらの動詞がどのような文脈で使われているかを見て、聞くことだと思います。
その積み重ねこそが最終的にこのような似た意味を持つ表現を感覚的に使い分けられるようになる方法であると思うのです。
・choke / tʃóuk
to be unable to talk clearly because you are feeling a strong emotion [LONGMAN英英辞典]
choke (v) : 何かにとても動揺したりしているためはっきりと話せない
“choke”は「のどを詰まらせる、または窒息する」という意味として過去記事[Friends Season1 Episode1-1 chokeの部分]で共有させていただきましたが、今回は「はっきりと話せない」という意味です。
ex)She was choking with tears.
「彼女は涙にむせいでいた」
Scriptの部分が”choked voice”となっているのは「はっきりと話せなくなった”voice”」だからです。
もしここを”choking voice”とすると「はっきりと話せなくする”voice”」という意味になり、意味がよくわからなくなってしまうわけです。
これは”a boring person”と”a bored person”の考え方と同じで、前者が「退屈にさせる人」=「退屈な人」を意味するのに対し、後者が「退屈にさせられた人」=「退屈している人」を意味するのと同じなのです。
・horrified / hɔ́ːrəfaɪd
very shocked [Cambridge Dictionary]
horrified (adj): とてもショックを受けて
“horrified”は「何か喜ばしくなかったり不快なものなどにショックを受けて」という意味です。
一方、まぎらわしい表現の”terrified”は「とても恐怖を感じている/怖がっている」という意味です。
ex)We all got so horrified when it happened that we could barely move.
「それが起きた時、私たち全員すごいショックを受けてほとんど動けなかった」
ex)He was terrified to stay home alone.
「彼は1人で留守番するのをとても怖がっていた」
・go on
[spoken] to encourage someone to do something [LONGMAN英英辞典]
go on (v) 誰かに何かさせようと説得してみる
“go on”は”come on”と同じで、相手を促すように使われます。
ex)Go on! Just one more game!
「お願い! あとワンゲームだけ!」
今回のScriptだと「行ってこいよ!」などの訳が英語のニュアンスとも合うのではないかと思います。
またこの意味の”go on”はどちらかというとイギリスでよく使われ、アメリカでは”come on”と言う方が多いようです。
GRAMMAR
今回のこのセクションでは3つのことを共有させていただきたいと思います。
①“not a real date” tonight is with “Paul the Wine Guy”?の解釈について
②”a Dear Diary moment“の解釈について
③”That’d be good“の”would”について
①“not a real date” tonight is with “Paul the Wine Guy”?の解釈について
この部分の解釈はこのエピソードの冒頭の会話が関係しています。
This is not even a date. It’s just two people going out to dinner and- not having sex.
「落ち着いて。これはデートでもないの、ただ二人の人がご飯を食べに行くだけーセックスなしでね。」
このエピソード冒頭(過去記事[Friends Season1 Episode1-1])でモニカはこのようなセリフを述べていました。
この場面は「モニカとデートするぐらいだから変なヤツに違いない」とモニカがみんなからイジられていた場面ですが、このイジりに対してモニカは”This is not even a date(=デートでもなんでもないの)”と言い、詳しいことをFriendsたちにも我々観客にも話しませんでした。
今回の場面ではそのデート相手が発覚したわけですが、“not a real date” tonight is with “Paul the Wine Guy”?というジョーイのセリフは、上記したセリフの”This is not even a date“という部分とかけているわけです。
またロスがポールと聞いて”Paul the Wine Guy?”と述べていることなどからモニカがこのポールという人物について前からロスやジョーイたちに話していたという設定があるのも読み取れますね(笑)
②”a Dear Diary moment“の解釈について
“Dear Diary”は日記の最初に書く決まり文句のようなものです。
日本語で言うと”Dear Diary”は「今日の出来事」的な意味ではないかなと思います。
今回の部分はこの意味を使って、「今日の出来事の瞬間」=「今日イチの出来事の瞬間」のようにモニカの喜ばしい出来事をユーモラスに(チャンドラーの場合皮肉っているようにも感じますが(笑)述べているわけです。
③”That’d be good“の”would”について
“would”については過去記事[Friends Season1 Episode1-8 GRAMMARセクション]でも一度共有させていただきましたが、今回の”would”も基本的考え方は同じです。
今回の部分がなぜ”will”ではなく”would”になっているかという理由はこの部分「そうだったら良い」と仮定の話(=仮定法)をしているからです。
この”That’d be good“の部分には”If Monica stayed”や”If Monica did so”などといった意味のIf節が隠れて(省略されて)います。
これが上述した「〜だったら」の要素=仮定法となるためこの部分”that will be good”ではなく”that would be good”となるわけです。
☞That would be good (if Monica stayed)
今回はいつもより長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
ご意見・ご感想などございましたら、ぜひコメント欄からお願い致します😄