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Season1 Episode1-12 (08分13秒-08分39秒)

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SCRIPT


(There’s a knock on the door and it’s Paul.)
(ドアがノックされて、ポールが現れる。)

Monica: Hi, come in. Paul, this is.. (They are all lined up next to the door.)… everybody, everybody, this is Paul.
モニカ: ハイ、入って。ポール、こちらは..(みんなドアの横に並んでいる)…みんなよ、みんな、こちらはポール。

All: Hey! Paul! Hi! The Wine Guy! Hey!
全員: ヘイ! ポール! ハイ! ワインのポール! ヘイ!

Chandler: I’m sorry, I didn’t catch your name. Paul, was it?
チャンドラー: ごめん、聞き逃しちゃった。ポール、だったよね?

Monica: Okay, sit down. (Shows Paul in) Two seconds.
モニカ: おっけい、座ってて。(ポールを中へと案内する) 2秒だけ。

PhoebeOoh, I just pulled out four eyelashes. That can’t be good.
フィービー: あ、眉毛を4本抜いちゃった。良い兆しではないわね。




VOCABULARY&PHRASES


knock / nɑ́ːk
the sound of someone or something hitting a hard surface [LONGMAN英英辞典]

knock (n): 人やものが何か硬い物の表面を叩く音(=ノックの音)

今回の”knock”は名詞ですが、
“knock”を「動詞」として使うと「他動詞」と「自動詞」で意味が異なるので注意が必要です。


・「他動詞」の”knock”=「(物など)を倒す」という意味
(※英語の”knock”は多義語なので他にも意味がありますが、今回は混乱しないようこの意味に限らせていただきます。)


・「自動詞」の”knock”=「ノックする」という意味


☞つまりもし、”knock”を他動詞として使い”knock the door”と言うと、それは「ドアをノックをする」という意味ではなく「ドアに突進してブチ倒す」のような意味になってしまうので注意が必要というわけです。(笑)

一方、自動詞の”knock”はそれだけで「ノックする」という意味ですが、「〜をノックする」と、ノックした物の「説明」を述べたい場合は前置詞の”on”を用います。
(この「説明」の考え方に関しては過去記事Friends Season1 Episode3 reachの部分で共有させていただいておりますので、よろしければ併せてご利用ください!)

ex)She knocked on the door.「彼女はドアをノックした。」

なぜこの場合、”on”を使うかと言うと、前置詞”on”には「何かが影響する対象」を表すという意味があるからです。



on 
affecting or relating to someone or something [LONGMAN英英辞典]

on : 何かまたは誰かに影響している/関係している

ex)His influence on young people. 「彼の若者に対する影響」

ex)A tax on cigarettes.「タバコ税」(直訳はタバコに対する税)

この例からおわかりいただけるように、”on”は何かに対し向かっていき、接触するようなイメージから
→「何かが影響する対象」を表すわけです。

今回の自動詞”knock”の場合も「ノック」という動作が「ドア」(=「ノックしている物」)に対し向かっていく動きであるため、”on”という前置詞が使われているわけです。(Scriptの “a knock on the door”の”on”もこれと同じ意味の”on”です。)

このように「前置詞の用法」には必ず理屈があるので、熟語などを覚える際も、その熟語の意味のみ覚えるのではなく、その前置詞(場合によっては副詞)の意味を考え、なぜその熟語がその意味になるのか理解するとより前置詞・副詞を自由自在に使えるようになると思います。

またそのために当サイトでは前置詞、副詞の意味に関してもできる限り共有させていただきますので、ぜひご活用いただければと思います!






catch / kǽtʃ
to manage to hear something [Cambridge Dictionary]

catch (v): 何かを聞くことができた

“catch”はとても多くの意味を持つ多義語ですが、基本となる意味は「何かをとらえる」ということです。

今回の意味は相手の言ったことを聞き逃してしまった時などによく使えます。

ex)Sorry, I couldn’t catch what you just said.
「ごめん、今なんて言ったのか聞き取れなかった。」






show / ʃóʊ
to go with someone and guide them to a place [LONGMAN英英辞典]

show (v): 誰かと一緒に行き、その人をある場所まで案内してあげる

“show”も多くの意味を持つ多義語ですが、今回は「〜を案内する」という意味です。

この「〜を案内する」という意味の”show”を使い「どこに案内したのか」などを示したい場合は、”knock”の部分でも述べさせていただいた

説明」(→過去記事Friends Season1 Episode3 reachの部分)

をつけます。

例えば、今回のScript

Shows Paul in“は

“in”を用いて「モニカがポールを家のへと案内した」ことを表していますし、逆に”Monica shows Paul out“であれば「モニカがポールを部屋の外(またはアパートの外)まで案内したことを表すわけです。

他にも”to”を用いれば「ある場所まで〜を案内する」ということを表せます。

ex)I’ll show you to the bathroom.
「トイレの場所を教えるよ」


 


pull
to use force to take something from the place where it is fixed or held [LONGMAN英英辞典]


pull (v): 固定されていたり、くっついているものを力を使って取る(〜をひっぱる)

今回の”pull out”も”knock”と”show”の部分で共有させていただいた「説明」の考え方が当てはまります。

つまり今回の”pull out”の”out”は

“pull (ひっぱり) → “out (出した)”

という「ひっぱってどうしたのか」の「説明」をしているわけです。

“pull”に関してはこの”out”などの「前置詞」と組み合わさって「熟語」となっているものも多いですが、今回の「〜をひっぱる」という意味に関してのみ言えば、前置詞の使い分けは上記したように「ひっぱってどうしたのか」の「説明」になります。

これは言い換えれば、「何をひっぱったのか」が「どの前置詞を使うか」のポイントとなるということです。

例えば、今回の”pull out”は同じ「〜をひっぱり取る」という意味で”pull off”と述べる場合もありますが、”out”が「中から外へ」の動きを表すのに対し”off”は「何かの表面から離れる」動きを表します。

“out”=「中から外への動き」

“off”=「何かの表面から離れる動き」

そのため、ひっぱっり取ったものが今回の”eyelash(まつ毛)”のように「何本も生えている物の場合」または「何かに埋まっている物」のような場合、それは「何かの表面から離れる」動きより「中から外へ」の動きになるため”pull out“と述べるわけです。

そして同じようにもしもひっぱっり取ったものが「絆創膏」などのように何かの表面についているイメージの場合は「何かの表面から離れる動き」がふさわしいため”pull off”と述べるわけです。

ex)Pull out 4 eyelashes.
「まつ毛を4本抜いちゃった。」

ex)Do you think it’s okay to pull off this Band-Aid now?
「このバンドエイドもうはがしていいと思う?」

ex)My sister pulled off my favorite doll’s arm.
「妹が私の気にってるお人形の腕をひっぱり取った。」

ex)Pull out the plug.
「コンセント抜いて。」






eyelash / áɪlæʃ
one of the small hairs that grow along the edge of your eyelids [LONGMAN英英辞典]

eyelash (n): まぶたのふちに沿って生える小さい毛の一本(=まつ毛)

“eyelash”は「まつ毛一本」の意味で、「私のまつ毛」のようにまつ毛全体を述べる際は”my eyelashes”のように「複数形」にします。

上記意味説明(英語)の”eyelid”は「まぶた」の意味で、”eyelids”と複数形になっているのは「両目のまぶた」を意味しているからです。

また”eyelash”とまぎらわしい”eyebrow”の意味も今回はせっかくなので共有させていただきます。







eyebrow / áɪbraʊ
the line of hair above your eye [LONGMAN英英辞典]

eyebrow (n): 目の上にあるライン状の毛(まゆ毛)

“eyebrow”も”eyelash”と同じで「まゆ毛一本」の場合”an eyebrow” 「まゆ毛全体」の場合は”eyebrows”と「複数形」で述べます。

“eyebrow”と”eyelash”はまぎらわしいですが、”brow”は「」という意味なので「額の目」=”eyebrow”と覚えればわかりやすいのではないかと思います(笑)






GRAMMAR


今回、このセクションでは2つのことについて共有させていただこうと思います。

①”There’s a knock on the door.”はなぜ”a door”ではなく”the door”となるのか

②”That can’t be good.“の解釈について




①”There’s a knock on the door.”はなぜ”a door”ではなく”the door”となるのか

冠詞の”the”については過去記事Friends Season1 Episode1-1で共有させていただいた内容が「基本的考え」であると他の過去記事でも述べさせていただきましたが、今回の部分がなぜ”the door”となるのかもこの考え方が基本となります。

過去記事Friends Season1 Episode1-1では冠詞の”the”が使われている場合、

「話し手と聞き手(あるいは、著者と読者)との間に、theという言葉で具体的に何を指しているがわかっているという前提がある」また「theを使うことでその名詞が「特定の何かである」と限定する」

ということを述べさせて頂きました。

これは言い換えれば、この条件を満たす場合は”the”を使うということでもあります。

そして今回の部分が”the door”となっているはまさにこのためです。

つまり、今回の場合のドアはトイレのドアでもなく、部屋のドアでもなく「玄関のドア(=特定のドア)」を話題としているとこのシーンの文脈からわかる=上記した条件を満たすため→”a door”ではなく”the door”と述べるているわけです。

(もし仮に”a knock on a door”と述べれば、それは→直訳すると「あるドアのノック音」という意味になってしまい、今回の文脈では意味が通らなくなってしまいます。)

冠詞の使い分けは混乱することも多いですが、今回のように”a”や”the”が使われる理屈を理解していけば確実にその使い分けができるはずです!




②”That can’t be good.“の解釈について

“can’t be”という表現は「〜にはなりえない」という意味で、「断定はしないけどそうなる可能性はほぼない」という意味を表します。

ex)That can’t be true.「そんなことないはず」

今回の場合は、「まつ毛が抜けたことは”good”にはなりえない」=「良い兆しではない」という意味ですが、”that can’t be good”と言うことで「何か予期せぬことが起こりうる」といった意味を含ませられるのは面白いですね。








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