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Season1 Episode1-4 (02分37秒-03分24秒)

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SCRIPT


Joey: And you never knew she was a lesbian
ジョーイ: で、彼女(キャロル)がレズだったてのはまったく知らなかったの

Ross: No!! Okay?! Why does everyone keep fixating on that? She didn’t know, how should I know?
ロス: 知らなかったってば! なんでみんな何回もそのこと聞くの?彼女自身も(レズって)知らなかったんだ、俺が知ってるわけないでしょ?

Chandler: Sometimes I wish I was a lesbian… (They all stare at him.) Did I say that out loud?
チャンドラー: 俺は時々自分がレズビアンだったらなって思うよ…(みんながチャンドラーを見つめる)俺声に出して言っちゃってた?

Joey: Alright Ross, look. You’re feeling a lot of pain right now. You’re angry. You’re hurting. Can I tell you what the answer is?
ジョーイ: よし、ロス、いいか。 お前は今苦痛を感じてる。怒ってる。傷ついてる。その解決策を言ってもいいか?

(Ross gestures his consent.)
(ロスはいいよというジェスチャーをする)

Joey: Strip joint! C’mon, you’re single! Have some hormones!
ジョーイ: ストリップクラブだよ! ほら、フリーなんだから、ホルモンだしてこうぜ!

Ross: See. But I don’t want to be single, okay? I just… I just- I just wanna be married again!
ロス: いや、でもフリーになりたくないんだってば、ね? 俺はただ..ただ..もう一度結婚してた状態に戻りたいだけなんだよ!




VOCABULARY&PHRASES



lesbian / lézbiən

[countable] a woman who is sexually attracted to other women [LONGMAN英英辞典]

lesbian (n) [可算名詞]: 女性に対し性的魅力を感じる女性

lesbianは日本語にも浸透している言葉なので意味に関しては問題ないかと思いますが、発音を共有させていただきたかったので取り上げました。

それから”lesbian”との関連語で”gay”という言葉がありますが、これは英語だと「同性愛者」という意味で男性・女性どちらにも使われます。このFriendsでも結構出てくる単語なので、その使い方にぜひ注目してみてください。






fixate on / fɪ́kseit
to always think or talk about something or someone particular

fixate on (v): 何か特定のこと、または誰か特定の人についていつも考える、または話す

ex) People sometimes fixate on their flaws (人はときに自分の欠点をすごく気にする)





stare

Stareの意味はこちらに掲載しております。
Friends Season1 Episode1-1 Stare




out loud
in such a way that people can hear you
[LONGMAN英英辞典]

out loud: 人に聞こえるように(=声に出して)

“out loud”は「副詞」の役割をして”read it out loud”(声に出して読む)などのように動詞の「説明」をします。
前回の記事(Friends Season1 Episode1-3 reachの部分)を読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、今回の場合もそこで述べたことと同じ考え方ができるわけです。

このように英語は「説明が後ろになる」というのが基本。
英語の副詞、前置詞などは複雑でわかりにくと思うことも多いですが、このような英文の「つくり」を意識すると、意味が取りやすくなると思います。

余談ですが、少し前に流行った曲にEd Sheeranの“Thinking Out Loud”というのがありました。

”Think out loud”の意味は

“to say something as soon as it comes into your mind, without waiting to consider if it is sensible or useful” [macmillan dictionary] (その言葉が良いか悪いかなどは考えず、思いつくままに気持ちを述べる)

です。

“think out loud”をそのままの意味=「声に出して考える」と捉えると、このフレーズの意味もよくわかりますね(笑)






pain / péɪn
 the feeling of unhappiness you have when you are sad, upset etc [LONGMAN英英辞典]

pain (n): 心を乱していたり、悲しいときに感じる不幸な気持ちというもの

painは「肉体的」痛みと「精神的」痛み、両方の意味があります。
今回の場合は文脈的にもちろん後者の意味ですね。

今回の”pain”が数えられない不可算名詞となっているのはFriends Season1 Episode1-1 chalkの部分でも述べた「話者の意識」がポイントと考えられます。

Friends Season1 Episode1-1 chalkの部分では「話者にとって具体的な事柄なら「可算名詞」、具体的な事柄でないなら「不可算名詞」となる」と述べさせていただきましたが、今回の場合も、ジョーイが”You’re feeling a lot of pain right now“と”pain”を不可算名詞として述べている点で、ロスの”pain”(=つらさ)を具体的なつらさではなく「つらさ」という漠然とした概念として話していること(=話者の意識)がわかるわけです。

そしてもしここでこの”pain”を可算名詞とし、”pains”と述べると「複数の具体的つらさ」を強調することになるので、「敢えて漠然と不可算名詞の”pain”と言っておいた方がロスのことを思いやった表現になる」という英語の配慮も読み取れてくるのです。

単語を可算名詞として使う場合、その具体的事柄を「強調する」ことにもなるため、文脈によっては今回のように、敢えて不可算名詞にした方が良いという場合がある。不可算名詞・加算名詞の違いだけでこのような配慮もされているわけですね。

 


angry / ǽŋɡri
feeling or showing anger [LONGMAN英英辞典]

angry (adj): 怒りを感じている、または表している(=怒っている)

“angry”はとてもベーシックな単語で耳にすることも多いですが、似た意味を持つ単語で”mad”というものがあります。
この単語も日常的によく使われるもので、耳にすることも多いと思いますが、”angry”と”mad”の違いについてはなかなかはっきりしないということもあると思いますので、今回はその違いについて共有させていただこうと思います!

まず”mad”はアメリカ・カナダなどの北アメリカ地域(いわゆるアメリカ英語)において”angry”と同様、「怒った」という意味で使われるのに対し、イギリス周辺の地域(いわゆるイギリス英語)においては”crazy”などの「狂った」という意味で使われる違いがあります。

アメリカ英語とイギリス英語で単語の意味(捉え方)が異なるわけです。

そしてアメリカ英語において”mad”の意味が「怒った」であるため、今回の”angry”と”mad”の違いはなんなのかという疑問が発生するのですが、その違いは2つです。

カジュアルかフォーマルかの違い
怒りの深刻さの違い

「①カジュアルかフォーマルかの違い」というのは口語的か否かという意味です。
“mad”に関しては口語的で、日常会話などでよく使われますが、改まった文書など書く際は”angry”を用います。

ですが、今回は会話の中で”angry”が使われていますし、ジョーイとロスの間でわざわざ”改まった”言い方をする必要があるのか?という疑問が出てくると思います。その疑問を解決してくれるのが②の内容です。

「②怒りの深刻さの違い」
“mad”は口語的と言いましたが、どのぐらい怒っているかは別にして、怒っている内容は比較的軽いこと、心にそこまでダメージを与えないこと、言い換えれば、一時的な怒りなどのシチュエーションで使われます。

一方、”angry”はすぐ忘れられないような、心に深い傷となるシチュエーションで使われるのです。
今回の場合はロスの奥さん(キャロル)がレズビアンだったとわかり、しかも、新しい相手をつくって出て行ってしまったわけですから、このセリフの部分をもし”you’re mad”と言ったらロスの心境を「一時的、突発的な怒り」と述べている印象になってしまうわけですね。

このように”mad”と”angry”にはニュアンスの違いがあるわけですが、どちらかが”必ず”口語で、どちらかが”必ず”文語というわけではなく、その使い分けは状況・文脈によるので、上記したこれら2つの単語の根本的意味(=特徴)をベースに使い分けの感覚を身につけていただければよいのではないかと思います!

日本語でも「キレる」と「憤る」という単語がありますが、これらを私たちが使い分けられるのも、「キレる」に含まれる「軽さのようなもの」と「憤る」に含まれる「深刻さ」そして「フォーマルさ」という特徴をベースに使い分けているからであり、英語においてもそれと同じことをすれば良いということだと思うのです。

 


be hurting / hə́ːrtɪŋ
[American English] [informal] to feel very upset or unhappy about something [LONGMAN英英辞典]

be hurting [アメリカ英語] [カジュアルな表現]: 何かについて大きな心の乱れやとても嬉しくないことを感じている

ex) Ross’s going through a divorce and really hurting right now.
(ロスは離婚しかけてて、今とても落ち込んでいる)






gesture / dʒéstʃər
to move your hand, arm, or head to tell someone something, or show them what you mean [LONGMAN英英辞典]

gesture (v): 手を動かしたり、頭を動かしたりして人に何かを伝える、または示す

ex)Brad gestured towards the door. ‘Get out.’
(ブラッドはドアの方を指した 「出てけ」)

例文は自動詞となっていますが、今回のScript内のように他動詞として動詞の”gesture”を使うこともあるようです。






consent / kənsént
 permission to do something [LONGMAN英英辞典]

consent (n): 何かをするための許可

“permission”はconsentより”公の”「許可」で”consent”はどちらかというと私やあなた=個人からの「許可」というシチュエーションに使われるという特徴があります。

ex)You have to get permission from the university.
(その大学の許可を得ないと)

ex)He used my car without my consent.
(あいつは俺の許可なしに俺の車を使った)





strip joint / strɪ́p dʒɔ́ɪnt
[informal] a strip club [LONGMAN英英辞典]


strip joint (n) (略式): ストリップクラブ

“joint”には略式でバーやレストランなどの「場所」という意味があります。

ex) a fast food joint (ファーストフード店)





hormone / hɔ́ːrmoʊn
a chemical in your body [LONGMAN英英辞典]

hormone (n): 体内(臓器などを活性化させる)物質(=ホルモン)

“chemical”と聞くと「化学の」という意味が強いですが、「何らかの物質生成で出来上がるもの」という意味もあり今回はこの意味です。

今回のセリフでジョーイが意味することはおそらく「ストリップでも観に行って遊べば、他の女性も意識するからキャロルのことも忘れられるだろ」といったことなのでしょう。





single / sɪ́ŋɡl
not married, or not involved in a romantic relationship with anyone [LONGMAN英英辞典]

single (adj): 結婚していない、または誰とも恋愛関係にない




GRAMMAR


今回のこのセクションでは3つのことを共有させていただこうかと思います。

①”how should I know”の部分について

②”I wish I was a lesbian”の部分について

③”Can I tell you what the answer is”の”the”について




①”how should I know”の部分について

“should” は「〜すべき」という意味がいちばん代表的かと思いますが、やはり他の単語や動詞、助動詞と同じように多義語です。

今回は上記した文脈での”should”の意味のみ共有させていただきますが、他の意味に慣れるためにもやはり「たくさんの”should”に出会って」1つ1つの使い方に慣れていく、その繰り返しが大切であると思っておりますので、可能な限りこれからも”should”の使われ方・意味については共有させていただきたいと思っております。


今回の”should”の意味は

「why, howなどの疑問文で驚きや反語的意味を表すもの」です。

考え方としては”should”の代表的な意味「〜すべき」と、”why”や”how”といった疑問詞の意味を考えれば簡単に意味がとれると思います。

例えば、今回のセリフ”how should I know”は分解すると

“how”=「どうやって」
“should”=「べき」
“I know”=「知っている」

となります。

「どうやって(=どんなことをしたら)知ってるべき」=「どうやっても知れない」=「知るわけがない」という理屈から

知ってるわけないでしょ

という意味になるわけです。



“I wish I was a lesbian”の部分について

“wish”は今回のセリフでは「(現実と違うこと)を〜であればと願う/思う」という意味です。

この意味においては、必然的に”wish”以下の文は「現実と違うこと」になるため、「ここの内容は現実のことじゃありませんよ〜」という何かしらの「目印」を示さないといけません。
そしてそこで用いられるのが動詞・助動詞を過去形などに変形する(=仮定法)なのです。

今回の場合が”I wish I’m a lesbian”ではなく”I wish I was a lesbian”となるのはそのためで、「チャンドラーは現実にはレズビアンではないですよ〜」ということを示すため”I was“となっているわけです。

(※仮定法におけるbe動詞の変形は”If I were you”、今回の場合なら”I wish I were a lesbian”のように“were”とするのが「文法上の正式なルール」ですが、口語やカジュアルなシチュエーションでは主語が1人称、3人称の場合、今回のように”was”となることが多いです。)




③”Can I tell you what the answer is”の”the”について

“the”の考え方・捉え方については前回までの記事で何度か共有させていただきました。その中でもFriends Season1 Episode1-1 GRAMMA セクションにて

「定冠詞(=the)がある場合、theにつく名詞の意味が具体的にどういうふうに限定されるかが表されているという前提がある」

という「”the”の基本的意味」を共有させていただきました。

今回の”the”の意味はまさにこの意味で、”answer”という単語をジョーイがどのように限定しているか(=捉えているか)が表れているのです。

これだけだと抽象的でわかりにくいかと思いますので具体的にご説明したいと思います。

今回の文脈ではロスが落ち込んでいて、その解決策として”answer”という単語が使われています。

ここでは”Can I tell you what an answer is?”と聞いても良いし、Scriptのように”Can I tell you what the answer is?”と聞いても良いわけです。

しかし当然ながら前者と後者では意味が異なり、今回は”the answer”と言っています。それはなぜなのでしょう?

そのことを考える上でポイントとなるのが先ほど上述した

「定冠詞(=the)がある場合、theにつく名詞の意味が具体的にどういうふうに限定されるかが表されているという前提がある」

という部分です。

つまり冠詞の”a”というのは「数ある中のどれか1つ」を意味するのに対し、”the”は「数ある中の特定の1つに限定する)」というわけなのです。

ex) I told her a reason why I was late. 「僕は遅刻した理由を彼女に言った」(理由はいくつかあり、そのうちの1つを言った

ex) I told her the reason why I was late. 「僕は遅刻したその理由を彼女に言った(理由は1つしかなく、それを言った

今回の場合で考えると、もしジョーイが”Can I tell you what an answer is?”と言った場合、ジョーイの頭の中にはロスを元気にするための解決策(=answers)がいくつかあり「そのうちの1つ」を言っても良いか?という意味になるのに対し、

“Can I tell you what the answer is?”と言うと、ジョーイの頭の中にはロスを元気にする解決策として考えられるのは1つしかなく、その1つを言っても良いか?という意味になるのです。

つまり、今回の部分では”the answer”と言ってることから、「ロスを元気にするならストリップクラブしかないでしょ!」と考えているジョーイの心情が読み取れるわけなのです(笑)




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